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2012.01.29 19:15|未分類
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今日は、JR東海御殿場線(ごてんばせん:国府津-御殿場-沼津間)を紹介する。御殿場線は明治22年(1889年)2月1日に開通以来、昭和9年(1934年)11月30日24時までは東海道本線を形成する路線であった。

明治新政府は明治2年(1869)11月10日、東京-神戸間を結ぶ幹線鉄道を建設することを正式に決定した。しかしこの時点では路線を中山道とするか東海道とするかは未定であった。なぜなら「海岸沿いの路線は防衛上の弱点が多い」という意見が軍部において多数をしめており、山岳地帯の中山道幹線建設を当初は計画していた。しかし実際に工事が開始されると碓氷峠をはじめとする中部山岳地帯の地形上の悪条件のため、予想以上に難工事であることかわり、このため当時の井上勝鉄道局長官は密かに東海道線を調査させ、営業上においても東海道線がはるかに有利であると結論を下した。そこで明冶19年(1886)7月19日幹線鉄道の経由を中山道から東海道に変更する通達が出された。 

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(現在の御殿場線の車内、2両編成ワンマンカーの車両は4人掛けボックスシートで景色が良く見える。)

しかし、この幹線鉄道の工事も難工事であった。船で横浜港から資材を運び入れるため最初の工事は沼津側から着工し始めたが困難の末に明治22年(1889)2月1日に国府津-沼津間が開通した。同年7月1日には東海道線新橋-神戸間が全開通した。当初は旅客列車が1日4往復、所要時間は下り16時間50分、上り18時間15分で運行され、国府津-沼津間の所要時間は 2時間35分であった。この国府津-沼津間の路線が現在の御殿場線となっている路線である。なお、全通当時の国府津-沼津間の停車場は、国府津・山北・小山(→六合→駿河→現:駿河小山)・御殿場・佐野(現:裾野)・沼津の6駅であった。

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(現在の山北駅、当初は複線であったため比較的昔からある駅は広い、プラットホームも現在の東海道本線なみ)

しかし、件の路線は、国府津-御殿場駅間は酒匂川流域、御殿場-沼津駅間は黄瀬川流域に沿いに建設され、山北-御殿場-裾野駅間は25‰の急勾配と300m以下の急曲線とが混在する山岳地を形成する路線であり、更に、路盤工事中より度々自然災害の発生、またブレーキ制動不良による暴走事故の多発等の為に、やがて此の区間は東海道本線に於ける輸送上の最大の隘路と化し抜本的改良を講ずる必要に迫られるようになった。

そのため、熱海-三島間の丹那盆地下に隧道(トンネル)の建設が必要とされ、トンネル隧道建設工事が計画された。当初5年と計画し工事に着工したが、実際には想像を絶する難工事の連続に拠り、予定を大幅に超過の16年もの歳月を要したが難工事の末に丹那隧道が貫通し、熱海-沼津駅間が開通した。昭和9年(1934年)12月1日0時を期し熱海線全線開通と共に東海道本線に編入された。その瞬間に国府津-沼津駅間の東海道本線としての役目が終わり御殿場線が生まれたのである。

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(ワンマンなので車掌はいない。こっちを向いているが運転手である。小さな駅に停車するときは切符を運転手さんに渡して下車する。)

丹那トンネル開通当日は、(以下資料)『名士列車』と称する特権上流階級専用とされた東京発神戸行1、2等普通急行第17列車を以ってトリを飾るが如く最後の御殿場経由の優等列車が運転され、次いで、東京駅を出発する神戸行2、3等普通急行第19列車が熱海経由が一番列車となり、大船駅出発後、次の停車駅たる沼津駅まで途中無停車ながら熱海駅通過時には熱海湾に盛大に花火が打ち上げられホームや駅構内に、はち切れんばかりの人々が集まり歓呼の声と万歳三唱が響く内、列車は丹那隧道熱海口坑門に突入して行ったと当時の記録に残されている。

丹那トンネルの開通により、東海道本線は熱海経由となり飛躍的に改善。同時に電化も行なわれ、走行時間も40〜50分短縮さた。坑門は切り石積みの優雅なもので、飾られる「2578」「2594」の数字は着工年と開通年を「皇紀」(神武天皇即位の紀元前660年を元年とする起源)で表したものだ。

次回は街道沿いを紹介する。
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柳原社会保険労務士事務所 代表
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